==マドリッド敗るる!==
予想していた通り、『2012年オリンピック』はマドリッドに決まらなかった。
ここ数週間、特にここ数日、スペインのマスコミは「
マドリッドが選ばれるに違いない!」とえらい勢いで報道してたけど、
私の周囲からは「無理じゃないのー」と言う声が多く聞こえてた。
今回は史上初の試みとして、『候補地除外形式』で最終開催地の発表がテレビで生中継されたんだけど、
これはマスコミにも事前に知らせられてなかったようで、たまたま見ていた『テレ・マドリッド』の解説者などは、
モスクワとニューヨークが落とされた段階で「えっ?!なに?こういう除外形式でやるの?!」とマジに動揺してて、可笑しかった。
この国の人々は、
現地時間の13:30に『開催地』だけが発表されるとばっかり信じていたもんだから、
心の準備もろくにできてないまま「
へっ?」って感じで
12:38に『
落選』を宣告されてしまったんだよね。
30メートルの巨大スクリーンが用意された『マジョール広場』に集まった大勢の市民も、
駄目だったことを知るやいなや蜘蛛の子を散らすようにサァーっと退散してしまった。
今日(6日)も朝から「絶対マドリッドだ!」ムードで生中継していた国営・民放テレビ、駄目だったらコレどうフォローするんだろ??
と心配しつつ楽しみにしてたんだけど、何のことはない、4局中2局は、コメントもそこそこに特番から通常番組に切り替えてしまった!!
あのー、まだ肝心の『開催地』発表されてないんですけど・・・。
「結果は昼のニュースでお伝えします」だって。
『余韻』とか『締めくくり』なんてものは皆無(に等しかった)。
うーむ、ここにも
スペインの国民性を見た気がした。
え?どんなって?
『きまりが悪くなると、明後日の方を見る』というアレです(笑)。
結局、開催地は意外にも
パリではなく
ロンドンに決まったんだけど、
その後のニュースやワイドショーなんかでは、「マドリッドとパリは2票差だっだ(事実だけど)」とか
「実はスペインとイギリスは裏で協定を結んでいて、スペインが駄目だった場合、イギリスに投票することになっていた」とか
「どんなにプレゼンが良くても、IOCのメンバーはそんなもん見てやしないからね。そういうんじゃなくて、友情や親しみ、印象で投票してるんだよ。知らないの?」などと、フラストレーションがどんどん違う方向に向かってて、「いとをかし」だった。
ロンドン市民が集まった『トラファルガー広場』って、フランス・スペイン艦隊を破ったあの『トラファルガー海戦』の記念広場(でしょ?)。
そこで仏・西を破った今回も勝利が祝われるという構図も、これまた「いとをかし」であった。
ちなみに、『
五輪開催都市投票の経過』は以下の通り。
1回目(1)ロンドン22(2)パリ21(3)マドリード20(4)ニューヨーク19(5)モスクワ15
2回目(1)マドリード32(2)ロンドン27(3)パリ25(4)ニューヨーク16
3回目(1)ロンドン39(2)パリ33(3)マドリード31
4回目(1)ロンドン54(2)パリ50
さて、オリンピックは駄目だったけど、『
サン・フェルミン祭』が今年も盛大に始まったよー!
パンプローナじゃ
今日から14日まで、昼夜通してのJuerga(ドンチャン騒ぎ)だぁ!
www.sanfermin.com/2005/portada.php?lang=cas