==マントンは素敵だ==
スペインに暮らしているからには1枚くらいは持っていたい、
マントン・デ・マニラ(Mantón de manila)。
いつか、いつかと思いつつ未購入のままなんだけど、つい最近、スンゴク素敵なマントンを見かけてしまった。
サラマンカ地区で。
売り物ではなかったのが残念なんだけど・・・。
ちょうど、ホルヘ・フアン通りとアルカラ大通りが交差する辺りにある、マントンやスペインの扇子やなんかを扱っているブテック『
Romero Díaz』には、オーナーの
プライベート・コレクションもたくさん展示されている。
オークションで競り落とされたというそれらは、見るからにアンティークで、エレガントで、昔の職人さんによって丹念に手作りされた観に溢れていた。
はぁぁ、美しい。
オーセンティックなものに目のない私は、ただただウットリするのみ。
中でも最も気に入ったのがこれ←。
え?マントンが何なのか知らない?
いわゆる
スパニッシュ・ショール、とでも言えばいいんだろうか。
フラメンコの踊り手さんとかが着けてクルクルクルーッと回ると、まるで羽のように優雅に広がるあれです。
見たことあるでしょ?
本物は、今でも
大判のシルクに
手刺繍が施されているのだ。
大体モチーフはお花なんだけど、
最高値を付ける売り物(ぬぁんと、1500ユーロ!!)には葡萄が刺繍されてて・・・、これはもう、やっぱり、気品が違ったね。
フリンジ部も、絹糸のボリューム感やサラサラ度が全く違う。
こちらは
新品なんだけど、
アンティークのレプリカとのこと。
うん・・・デッサン的にそんな感じ。
こういう図柄は昔のものだよね。
これも許可をもらって写真を撮らせてもらった。
葡萄の刺繍をアップで見るとね、こんな感じなの。
機械刺繍だとこうはならない。
手での刺繍の場合は、裏に糸のきれっぱしも全く出ないから
リバーシブル使いできるんだって。
ちなみに、1番小さいサイズ(これが1番使いやすそーな大きさだったけど)のものは、80ユーロと手ごろなお値段。
1人だけいる
日本人の店員さんも「これが1番売れ筋なんです」と言っていた。
やはし。
でも、どーせなら葡萄のがいいんだなー、私・・・。