ルイ・ヴィトン・カップ・準決勝戦、第6戦目にして、BMWオラクルレーシング(米)がアメリカズカップに「さよなら」を告げた。
準決勝では、先に5戦勝ち越した方が決勝に駒を進められることになっている。
先日書いたように、BMWオラクルはルナロッサ(伊)と一騎打ちで戦っていたが、ここまで4-1と負け越していた。今日は何が何でも勝たなければ!というレースだったにもかかわらず、結局33秒の差をつけられて、・・・負けてしまった。
チャレンジャー一(いち)の金持ちチームで、優勝候補ナンバーワンだっただけに、この結果には誰もが驚いた。
この2つのチーム間では激戦が繰り広げられた挙句に米チームが勝つだろう、と私は予想してたんだが。
オーナーのラリー・エリソンがカップ奪取のために投入した資金は、正確な額は忘れてしまったけど(いずれにしても天文学的な数字)、スペインチームの2倍はあったと言われている。
最終的にはお金じゃない、ってことが実証されたわけだけど、それにしてもあまりにあっけない幕切れだった。
早福さんが今夜どれほど気落ちしているか・・・と考えると私もツライ。
彼はここ3回くらい続けてレギュラーでレースに出場してたから、なおのことね。
脇永さんには、おめでとうございます!だ。
「(早福さんとの間に)ライバル意識はない。船の上で決着が付けば・・・」という彼の言葉を思い出す。
一方のニュージーランドとスペインの争いも(こちらは大方の人の予想どおり)、4-1でキウイ勢が優勢にたっていたが、今日のスペインは必死でふんばった。スタートからリードし続け、1度も先頭の座を譲ることなく、すぐ後ろに迫ってくるニュージーランド艇をふりきってゴール!
もちろん、私は鹿取さん所属のニュージーランドを応援しているが、強豪相手に開催国のスペインが食い下がっていくのを見るのは、やっぱりうれしい。
わがスペインのレガッタレベルも、相当なところまで上がってきているという証拠。
いや、この国にはもともと「ヨット文化」が根付いてるんだわ。例えばオリンピックで、もっと下というか別の等級のヨット競技で、バンバンメダル取ってくるのはスペインだもん。
どうがんばってもキウイには勝てないのは分かっている、ここまで来られただけでも本望と、みんなどっかで諦めてる節はあるんだけど(だよね?)、準決勝戦を面白くするためにも、もう1勝ね、挙げてくれるとうれしいんだけどナ。
写真は、ニュージーランドの広報より提供(©クリス・キャメロン)のレガッタの模様。
5月18日 前から撮ったすっごいいいアングルの写真。スピード感あるしね。カッコイイしウツクシイ。
5月19日 撮影時間からすると、どうもスタート前らしい。スタートがぴったり切れるよう、数分前から両チームともラインの手前を旋回する。
5月20日 これも多分スタート前。左につけるか右につけるかのポジション争いもここで行われる。