==SAYURI==
1月20日からスペインでも公開されている映画『
SAYURI』、スペイン語のタイトルは『
Memorias de una Geisha (芸者の回想録)』というのだけど、相当に遅ればせながらついに観に行った。
数年前スペインで出版された同名の原作もかなり人気を博してたので、土曜22時からの映画館もこんなに日にちが経っているとはいえ、大変な盛況だったわ。
お金をドッチャリかけた”ハリウッド史上空前の映像プロジェクト”だけあって、
映像美は群を抜いていた。
またオスカー3冠を取った(衣裳デザイン賞、美術賞、撮影賞)だけあって、衣装も腰が砕けそうなほどキレイ!
嗚呼・・・着物着た~い!
この映画を観た大和撫子なら、誰もがそう思うだろう。
そうそう、日本の伝統楽器をふんだんに使ったサウンド・トラックも良かったヨ。
おカボ役の工藤夕貴が記者会見で「
この映画を観て日本に憧れてほしい!」と言ったそうだが、こりゃ憧れるゼ~。
ただ彼女の役名なんだけど・・・、スペイン語だとそのまんまやん!の『Calabaza (かぼちゃ)』になっててちょっと気の毒だった。
あとさ、スペイン語吹き替えバージョンを観た私としては、桃井かおり(おかあさん役)の声がしわがれた
ダミ声になっていたのがとても気になった、というか許せなかった!
スクリーンの彼女は相変わらずとってもカッコイイのにさ。
そして私的には、豆葉役の
ミッシェル・ヨーの美貌に打ちのめされた感じ。
彼女は元ミス・マレーシアで、97年のボンド・ガールにも抜擢されたほどの女優らしい。
やっぱし。
最後の会長(渡辺謙)と日本庭園で会うシーンでは、会場からすすり泣きが聞こえてきたりして、スペイン人もこの映画にひとしお感激していた模様。
個人的には「泣くほどかなぁ?」と思ったが、そこはやっぱりいわゆる
王子様&お姫様的物語だということと、
お約束どおりのハッピーエンドが功を奏したということだろう。
なんとなく、『みにくいアヒルの子』と『シンデレラ』を足して2で割ったような感じがしなくもなかったが・・・。
まだ観てない方には(って、ネタばらしちゃったヨ、ごめん)「オススメよ~!」と言っておこう。