==も~すぐ春ですねぇ 四==
東京の心ある友人から送ってもらった『サライ 春暖特大号』に
京の桜&ゴハン&スウィーツ情報がたんまりたんまり紹介されていて、文字通り
涎を垂らしながら眺めている。
スペインに来てはや10年。
この時期に日本に帰れたことは、1度もない。
そう、10年も日本の桜を見ていない私に、この『春爛漫の京都 桜・歴史・美味の旅』特集は・・・たまらんものがありまする。
しかしだ、実はわが街マドリーにも桜の樹は植わっている、ということに今月になって気付いた私は、ちょっとした外出時にもカメラをポッケに忍ばせるようになった。
例えば、先日 Grorieta de Santa María de la Cabeza を通りかかると、 ご覧のとおり、ロータリーの一角がドカッとピンク色に染まっていた。
日本の情緒とは程遠いものがあるのだが、とはいえ桜はやっぱり桜。
樹下に身を置くと、ふうわりと幸せな気分に充たされる。
ちょうど日陰になっているところでは、桃色はほんのりと濃くなり、はかないほどの透明感・・・、クラクラしてしまう。
ふと幹に目をやると、そこからも小さな花が開いてて・・・、可愛いのなんのって。
桜の生命力に、人間として生かしてもらっているありがたみもジーンと沁みた午後3時だった。